『タクティカル温泉ラプソディー』

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▼作者名/サークル名:ジャーマン式リコーダー
▼発表形態:同人誌
▼判型:A5版 96P
▼登場キャラクター:ミスティア・ローレライ
▼ジャンル:タクティカルバトル

 

 もしもミスティアをクォータービューのタクティカルバトルゲームに放り込んだら、あいつ3マス移動した時点で次のコマンド忘れるぜ。え、飛ぶから関係ない? そっか……。

 

 なんだかんだあって地底に降り立ったミスティア・ローレライと、すったもんだあって姉に反旗を翻した古明地こいしが結託し、『超地霊殿』なる組織を率い地底勢力に戦いを挑む……みたいな、話なんだが。
 基本的には地底妖怪少女どもがキャッキャウフフちゅっちゅちゅっちゅと温泉につかったり乳繰り合ったりする話です。地底地図や旧都の都市区画を描いてあるあたりからして、本来は『皇国の守護者』的なタクティカル都市攻略戦を書きたかったんだろーなーと思う。その目論見がどの程度達成されているかは読んでいただくとして(そもそも俺の勘違いかしれんし)、中盤までは「おまえの存在感薄っす!」なミスティアが、終盤につれキーキャラクタとして役割を得ていく様は実際見物。話自体は、彼女を軸に作られたもので間違いない。
 主人公はミスティア・ローレライであり、その特性・特質を地底という新たな舞台、さとり妖怪という新たな仲間でひも解いて得られた着想がなければ、生まれえなかった物語であることは、確かだろう。
 よって、ミスティア好きならば、読まない訳にはいかないのでないかな。
 オススメです。