『君は私の蛇 私は君の毒』

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▼サークル:太田ユリ
▼発表形態:同人誌
▼ジャンル:サスペンスコメディ
▼登場キャラクター:東風谷早苗、神奈子、諏訪子
▼参考URL:http://ota-yuri.wix.com/portal#!text/c16ut

 

まず、私はこの話が好きだ。大好きだ。
なぜなのだろう。それを考えてみようと思う。
 
私は最近SSを書き始めたのだけど、面白い話を書くことの難しさと面白さを痛感した。
自分もこの年になって純粋に面白い話を求めている。
面白いお話はどうやって構成されているのだろう。
ていうか面白いって何なんだろう。
私はその謎を、この作品から読み解いてみようと思う。
 
私は文章を書く経験がないから、箇条書きで書いてみるね。
あと私はもう飽きたから、俺でいい?
俺は基本的に考えた事をそのまま文章にしたいタチなんだ。
そっちの方がスラスラ読めるでしょ?
と、俺は思うんだけど。
 
 
おもしろポイント
 
1。擬音語がおもしろい
けろけろ立ち上がってけろけろ歩いて、がもう最高。これ以上ない。だから最高。
最初の方に擬音語が多い気がする。ぐぱぁ、とんてんかんとんてんかん、ぽかり、ふーふー、ぶんぶん、どん。
 
 
2。話し言葉で話していない
時がある。これは童話とかそっち系の匂いがする。劇的で独特の雰囲気を出す効果がある。神様っぽいのかな。
いや、印象付けられる、気がする。その時の会話を。どうだろうか。
 
 
3。原作に書かれることのない日常生活を書いていて、親しみが持てる
これによりキャラクターにリアリティと厚みが出ると思う。
 
 
4。戦闘シーンとエロシーンがある
「エロは儲かる」とコンテンツ製作者の友達が言っていた。
俺もエロは読んでて楽しい。ドキドキしてしまう。人類みなエロいのだから、需要があるんだと思う。
戦闘シーンもそうだ。ワクワクする。
この作品ではそんなにガッツリやってないけど、それでも開幕バトルが書かれている。
こういう本能に働きかける系は必要だと思う。
 
 
5。意外性がある・ギャップがある
神様が洗面所で歯を磨いていたり、すっげえ気安く会話してたり、カナちゃん許しません、とか自分で言っちゃったりして、面白い。神奈子はアル中だからだよ。
これは難しくて上手く言えないけどギャップが面白い。ちなみに俺はギャップ萌えだからギャルとかが実はすげえ頭良いとかってシチュエーション大好き。
 
 
6。会話が面白い
早苗が大学進学をねだる時の会話めっちゃ面白いんだけど何なの。
「合コンなんて絶対ヤリサーだからだめだ」
「偏見ですよう。真面目なサークルもありますよう」
「だめだだめだ。ちなみに何サークルに入りたいんだ」
けいおん部」
「高校じゃねえか」
ええいしょうもないだめだだめだ、そんな一時の流行りのうわっついた気持ちで進学なんて、カナちゃん許しません、だいたい…
のくだり。
 
あと霊夢殺害計画案をノリノリで出してるシーンとか。
 
会話が面白いのは鉄則だと思う。大体会話が面白い。すっげえ真面目な感じの文体で、会話だけやたらフランクでかけあいが面白いのとかもあるけど、それそれでギャップで面白い。
だから会話が華。会話が華だと思う。
面白いお話は会話が命。
面白い会話書いておけばお話になるんじゃね。SSとかそうじゃんね。
会話だけってのテクニックがいりそうだけど。今度やってみよ。
 
 
7。真面目なシーン、ドキリとさせるシーンもある
ずっと会話だけより、ちょっと真面目なシーンが入ってる方が会話とか面白ポイントでの爆発力がある。
 
 
8。謎がある・仕掛けがある
読者をだます仕組みがある。
Amazonで買った毒じゃなくて酒、霊夢毒殺と見せかけて神奈子の仕業、神奈子は最初から霊夢を生かそうとしていた、など、読者をだます仕組みがあってすごく惹かれた。
俺は騙されたがっているのか。そうか。
これは小説の本質に近いんじゃないかな。よくわからんけど。
 
 
9。使ってる単語が面白い
これは意外性・ギャップ系の面白さにも繋がってるかもしれないけど、アル中、ヤリサー、奇跡パワー、神パワー、みこみこパワー、隙間パワー、霊夢ストマックでも耐えられないような超ハイパーなスネークポイズン、とか色々。面白い。
 
 
10。開幕バトル、もしくは開幕エロ
つかみは大事。まず読んでもらわないといけn
 
 
11。終わりがしっとりとしている
終わり良ければすべて良し。終わりが綺麗だと良い印象が残る。
特に、ジブリ作品みたいにしっかり明示しない方が良い場合が多いと思う。
昔、エロ小説で中身は覚えて無いくらい普通だったんだけど、最後にヒロインが交換スワッピングで主人公とやるより良くて、泣く。って終わり方をしたのがあって、それはとても印象に残っている。そんな感じ。
 
 
ざっと挙げたけどこんな感じかなぁ。今俺が言葉にできるのはこれくらい。
 
小説の面白さって色々あると思うし、中心になってるのは多分面白さじゃないと思うけど、それでも面白さは必要な必要な必要な要素で、人間で例えるなら顔。テーマが小説の中心で人間で例えるなら心。この作品のテーマは面白さとは別にちゃんとあってそれはまた今度。
 
心はともかく、今俺は面白いお話を書くことにこだわっているのです。
 
面白さは多分他にもたくさんあって、私は全て理解することができたけどそれをここ書くには余りにもスペースが足りない。